窓の豆知識

2024年2月11日

皆様こんにちは。冬だというのに秋田市で熊が出ましたね!
冬眠しないんですね。
私佐藤は、たまたまその前夜に熊に襲われる夢を見ました(笑)ホントです!
昨日NHKで北海道の熊の番組があり少し観ていたのですが、30年程前は冬眠から覚めた春に熊狩りをおこなっていたそうです。
それが1990年以降、世界の流れに合わせて、熊を保護し共存していく意識に変わったとのことです。その結果、熊は人間に対して警戒心が薄れてしまい人間が住む場所へ現れるようになったとのことでした。
昨年は沢山の熊被害が出ているので、果たして今後どのような流れになるのか気になります。気になっているのでまた熊の夢をみそうです。
因みに私の出身は福島県の大熊町という町でして、町のマスコットは親子熊。

 


熊町幼稚園、熊町小学校、大熊中学校、熊川、住所では大熊町熊町があり、熊だらけの町でしたが、大熊町で本物の熊を見た町民は一人もいません(笑)

では窓の豆知識。
毎回ふざけた佐藤のブログですが、佐藤は普段設計業務もやっています。
そこで今回は真面目に窓に関する豆知識をお伝えします。
最近は新築もリフォームも樹脂サッシのトリプルガラスの窓を採用されるお客様が非常に増えて参りました。が、しかし
窓の形状によって室内環境(室温)に差が生じます。
適当に窓を配置してはいけないのです。私がプレゼンするそれぞれの窓には理由があります。
どうゆう事?
突然ですか問題です!

Q:図の3つの窓A(FIX)・B(引違い)・C(細い押し出し窓×4)の窓(外郭の赤線部分)の長さがほぼ同じとき、この中で一番室温の変化がおこりにくい窓の形状はどれでしょう?

 


ヒント①

 


この写真は佐藤家の早朝の窓ガラスです。この日の朝は窓の外に霜がついてました。
室温は25℃くらいで外気温は-2℃くらいだったでしょうか。これだけの温度差があっても外気側のガラスの霜は融けてません。この後朝日を浴びてようやく融けました。
因みに室内側のガラスは全く冷たくありません。これがトリプルガラスの断熱性能です。

ヒント②

 


観察力の高い方はこの写真で答えが分かるかもしれません。



では答えです。一番室内の温度の変化がおこりにくい窓形状は・・・




「A」のFIX窓です!皆さん当てれましたか?? 
え?一番ガラス面が大きFIX窓は一番影響をうけそう?
逆なんです!実はトリプルガラスの場合、ガラス面よりも枠の断熱性能が劣ります。
ヒント②の写真を見て頂けると分かるのですが、霜がついているのは窓枠から少し離れた位置から。つまり窓枠はトリプルガラスよりも断熱性能が低いのです。
補足→断熱性のが低い枠は室内の熱を外に逃がしている=温かいので霜が付かない。枠に近いガラス面にもいくらか熱が伝わる為枠周りには霜が付きにくくなります。

「B」の引違い窓はFIXを半分にしたような窓で、中に枠が増えたようになります。
「C」はFIXを4等分したような窓なので、この3つの窓の中では一番枠の長さが多くなります。
どうでしたか?参考になったでしょうか?
当然窓は大きいよりは小さい方が家の断熱性能は良くなりますが、大きな窓を小さな窓(細長い窓)に変えて沢山付けると家の断熱性のは悪くなります。また窓回りのコーキングが増えたり他にもデメリットがあります。

デザインや目隠しなどの理由があれば別ですが、断熱性能やメンテナンスを考えるのであれば安易に小さな窓を沢山付けるのは避けた方がよいかもしれません。

大きな窓を南面につけて太陽の熱を利用する日射取得という考え方があります。
それはまた今度。

以上、窓の豆知識でした。